vol.013『シェイプ・オブ・ウォーター」
怪物への愛を貫いてきたギレルモ・デル・トロ監督の新作は40代女性と半魚人とのラブストーリー。なぜこの作品がアカデミー賞4部門を受賞することになったのか?夫婦で時代背景や作品のメッセージについて語り合います。
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よなよなシネマ vol.013 「シェイプ・オブ・ウォーター」 by Yona-Yona CINEMA | Free Listening on SoundCloud
- ドナルド・トランプが大統領になった現代は舞台である62年と同じ
- ギレルモ・デル・トロが描いてきた異形の愛
- shape of water=形のないもの=愛
- 主人公イライザは水のイメージ、愛に包まれた人
- ストリックランドは60年代アメリカの成功者
- 監督は『美女と野獣』が大嫌い「人は見た目じゃないというテーマなのに、なんで野獣はハンサムな王子になるんだ?」
- 声を出せないイライザの同僚は黒人やヒスパニック=声なき声
- マイノリティが活躍するお話
- 半魚人の容姿は気持ち悪さと美しさのバランスがすごい
- ノンバーバルコミュニケーションは文化をつなぐ
- 異種間のセックスまで踏み込んだのはさすが
- すべてを壊そうとしたモンスター→半魚人ではなくストリックランド
- ストリックランドは指を失い、ひきちぎる=言葉を捨てて暴力に走る
- イライザにとって重要な靴
- キーライムパイが美味しそう
- 緑は未来の象徴 半魚人、ティール色の車
- 往年の映画へのリスペクト
- キリスト教トピックがあちこちに、聖書読んだ方がいいかも
- 異形の愛を描いた美しいファンタジー
収録後コメント
妻:デル・トロはこの作品を撮るにあたって一部自腹で製作費を捻出しています。その執念の結果、キャリアの中でも最高の作品が完成し、アカデミー賞作品賞&監督賞という映画界の頂点に立つことができた。デル・トロおめでとう!